それは、ほんの一時の・・・・


嫌なのです。

独りが。

孤独というものが

私には恐くて堪らないものでした。

誰かが傍にいてくれたら。

それは本当に幸せなことでした。

お泊り会等、

友達が傍にいる時間こそ、

本当に幸せで安心して眠れたのです。

―――それはほんのひと時の幸せ。

 

手を繋いでほしいと、

もう二度と離さないでと、

何度願ったことか。

この心の声があなたに届けばいいと、

何度願ったことか。

それでもこの声も

願いも届かなくて、

私は涙を流すことしかできなかったのです。

この涙を拭う手も無いというのに。

―――それはほんのひと時の願い。

 

私には「一人で生きていける」

などと言う人が理解できませんでした。

何故一人で生きていけるというのだろう。

そうやって強がっているのでしょうか。

私は理解したいとも思いませんでした。

何度疑問に思ったことか。

一人で生きてみてください。

どこかで挫折してしまうでしょうけど。

強がらないでください。

―――それはほんのひと時の考え。

 

わかりますか?

この切なさ。

気づかないでしょう。

笑顔でいるのですから。

ねぇ、演技をしていると気づいて。

そんなの伝わるはずも無いのに。

私は思ったのです、

こんなくだらない事を。

わると信じて。

―――それはほんのひと時の信頼。

 

すべてはほんのひと時の

信頼、

願い、

幸せ。

こんな中私は生きている。

毎日が迷いの日常。

毎日が悩みの日常。

毎日が悲しみの日常。

逃げ出すことはできないのです。

―――誰も助けてくれないのですから。

 

あなたは助けてくれますか?

私の手をとって。

あなたは受け入れてくれますか?

私を抱きしめて。

あなたは信用してくれますか?

私の涙を拭って。

あなたは愛してくれますか?

私にキスをして。

あなたは気づいてくれますか?

―――私という存在に。

 

教えてください。

人を愛するということ。

教えてください。

人を信頼するということ。

教えてください。

人を思いやることを。

教えてください。

涙の流し方を。

教えてください。

本当の幸せを。

 

私には眩しかった。

人を愛せるあなたが。

信じるあなたが。

優しいあなたが。

真似できないとは思ったけれど、

あなたの様になりたいと

心底思ったのです。

助けられるようにと。

少しでも近づこうと。

 

 

これが私の願い。

思い。

 

あなたに届いていますか?

の声が。








2008/01/20